お茶の味に係る要素は茶葉の種類や状態はもちろんですが、他に、水と温度、時間などがあります。
お茶に適した水
お茶に適した水は、微酸性の「軟水」です。日本の水は、ほぼ微酸性の軟水ですので、水道水を使用しても問題ありませんが、水道水には消毒のための塩素が含まれているため、カルキ臭を抜くため5分程度沸騰させてから使用しましょう。
市販のミネラルウォーターを使用する場合は、外国産の多くはカルシウム・マグネシウムを多く含む「硬水」であるため、お茶をいれるには適当ではありません。表示を確かめましょう。
国産のものはほとんどが軟水ですが、ボトルに表記されている硬度を確認し、100未満を使用するとよいでしょう。
お茶に適したお湯の温度と時間
お茶の淹れ方と言っても茶葉の違いや個人の嗜好の違い、お茶を飲む目的によってこれが一番というものはありませんが、熱いお湯で時間をかけて淹れれば全般的に成分が抽出され、特に渋み成分であるカテキンやカフェインの苦味成分が表に出て濃い苦いお茶になるのは容易にご理解いただけるでしょう。
低い温度のお湯では成分が出にくく、その分時間をかけると渋み、苦味成分よりも旨み成分であるテアニンが先に多く抽出されて、甘みのあるおいしいお茶になります。
おいしい淹れ方の基本
お茶の種類 | お茶の量(g) | お湯の量(ml) | お湯の温度(℃) | 時間(秒) |
玉露上
玉露並
煎茶上
煎茶並
番茶
ほうじ茶 |
10
10
6
10
15
15 |
60
60
170
430
650
650 |
50
60
70
90
熱湯
熱湯 |
150
120
120
60
30
30 |
お茶の入れ方研究会:茶研報(1973)より
淹れ方に合ったお茶
< 手軽に美味しいお茶を飲みたい >
一般にはお茶は上等になるほど、おいしく飲むには温度を下げたり手間がかかります。
でも、お湯を沸かしたらすぐに急須へ入れて熱いお茶が飲みた~い人向けに「熱湯煎茶」があります。
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熱湯煎茶 100g 540円(税込)
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